学校・教職員の現在と近未来-榊原禎宏のブログ

「しかし」と「ただ」、そして「ただし」

学生のレポートを読んでいて、気になることばがいくつかあるが、その一つが「しかし」と「ただ」との遣い分けだ。

私の辞書では、「しかし」は、前の文を否定するつなぎの意味合いが強いのに対して、「ただ」は、「とはいうものの」とか「この点については、別なのだけれど」といった意味で異なるように思う。

この点で、「ただし書き」としてよく遣われる「ただし」は、前の文を受けて「一応、そうなんだけど、でもね」という感じに見える点で、「ただ」にかなり近い印象を受ける。つまり、「ただ」は、部分的に「ただし」と重なりつつも、やや口語的な印象を与えるものでは、と私は解釈するのだが。

そこで関連する研究を探したら、

鹿島恵「接続詞の『ただし』と『ただ』 : 先行研究における問題点」(三重大学、日本語学文学、2005)

http://miuse.mie-u.ac.jp/bitstream/10076/6621/1/AN101977030160010.pdf

が見つかったが、今ひとつよくわからない。だって、こんなタイトルを付けているのに、最後は、「残念ながら、本稿では『ただし』と『ただ』の違いの分析には及ばなかった。今後の課題として、稿を改めたい」ってあるんだもの。どっと疲れたなあ。

かくして、わかったようなわからないような感じで、学生にレポートを返却するのだけれど、誰か、この違い、さらに「ただ」と「ただし」との違い、あるいは、これらに違いをつけることの意味について、一家言ある方、ぜひ教えてもらえませんか。
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by walk41 | 2012-01-28 22:12 | ことばのこと | Comments(2)
Commented by 読ませていただきました at 2015-03-26 05:47 x
ただしは、前文への制限や条件を明確に表すのに対し、ただは、前文の全面的肯定を保留し、控えめに条件や制限、主張をのべるんですかね。
Commented by walk41 at 2015-03-27 11:52
コメントをありがとうございます。
ただ、に控えめの意味があるというご指摘は、興味深く思います。
私は、と言わずに、私的には、という表現についても、間違っているという指摘もありますが、控えめな言葉が増えていることの証しかもしれませんね。優しい時代に入っている、あるいは、対人関係により配慮がなされる時代になったのかもしれません。
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教育学の一分野、学校とその経営について考えます。
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