誰にも平等に与えられている時間、1日は24時間なのだけれど、その使い方、過ごし方には驚くほどの違いがある。
大方の人は「忙しい」と答えるだろうが、たとえば、次のような点はどうだろう。
1.優先順位がそれなりに付いているか。その順位の低いことを先にやり、順位の高いことを後回しにして、締め切りや約束の直前になって「超忙しい」と焦燥感を募らせてはいないか。
2.忙しいからと慌てて用事を済ませてしまい、ミスが多発。結局やりなおすことで、却って時間がかかることはないか。
3.意外とあるはずの「空き時間」をつかって、つぎの準備をしておくなど、手順を踏まえた仕事をしているか。
4.同時並行にできる事柄を、時間を別々にやってはいないか。
5.すぐにできることなのに「あとで」と判断、気になったまま他のことに集中できない、といったことはないか。
6.難しい仕事をいくつかに分けず、いっぺんにやってしまおう、だから今はとてもできない、と考えてはいないか。
7.やらなくても済むことに長い時間をかけて、やるべきことには時間が残されていないということはないか。
8.健康で集中して仕事ができるように、うまく栄養をとり、しっかりと眠り、適度な運動もできているか。
9.周りが騒がしくて集中できない、机が散らかっていて捜し物に時間がかかる、駄話が多すぎる、電話が長い、変な時間にお菓子を食べるなど、職場の環境に手つかずということはないか。
10.「これまでこうやってきたから」と、自分の考えと行動を変えないままに、時間を過ごしていないか。
「子どもの頃、夏休みの宿題をいつやったか、ということと、大人の今の忙しさには相関がある」というおもしろい仮説がある。みなさんはどんな子どもでしたか。