ある研究会にて。
外部から学校を「全体」として捉えようと試みているのだけれど、何かを始めよう、やってみようとしている学校を「攻め」型、今ある状態を維持しよう、このままでとする学校を「守り」型、と見れば、管理職ほか教職員の様子、あるいは学校の「雰囲気」が何となく説明できるのではないか、と話が進んだのだ。
学校とくに小学校を考えれば、高校や中学校と違って進路保証が問われることは少ないし、学校評価といっても明らかに捉えられることは限られている。だからこそ、あるいは、にもかかわらず、学校としての「勢い」が教職員の意欲ひいては態度にも影響を及ぼしているのでは、と見るのは、ひょっとしたら的を射ていのかもしれないなあと。
たとえば、教職員のスローガン、「差別を許さない学校を」というよりも、「来年度も全員が勤めたいと思える学校に」の方が元気が出るような気がしないだろうか。「そんな言葉尻をつかまえて」とも言われるだろうけれど、発想の転換につながるのでは?
「いじめの撲滅を」ではなく、「ぶつかり合いと議論のある学校を」、「不登校ゼロ」ではなく、「休むべきときには堂々と休む学校を」と、積極的な言葉への言い換えが何かのきっかけになればなあ。もちろん、「学力向上」など、何かを成し遂げたら、即「良い学校」という訳でもないのだけれど。