昨年お邪魔した、南ドイツの小学校では驚かされた。
その前の年にも伺ったのだが、学級担任の先生の教室が同じなのだ。「だって、同じ学年だからでしょ」。いやいや、彼女は前年は4年生、今は3年生、もちろん、子どもたちたちも違っている。
隣の教室を見ると、4年生。つまり、1と2年生、3と4年生という括りにはなっているけれど、違う学年の児童が隣り合っているのは、教員が担当する学年やクラスが変わっても、自分は動かないという仕組みをとっているからなのだ。
このことを校長先生にたずねると、「同じ部屋の方が、自分らしく飾ることができて良いでしょう」とのこと。たしかに、使い勝手を含めて、教員には好都合なことが多いのかも。
校舎における学年と学級の配置について、毎年のように、児童生徒と教員がみんな動くような前提で捉えていたことに気づかされた。
もちろん「隣の学校はこんな風にはしていないけれど…」と校長。それでもなお、その学校からはまず移動しない人事運営ゆえ、できることなのだろうなあ。