NHK関西「熱視線(2012.3.17)」は、「活かされなかった教訓-検証・学校の転落事故」。
恥ずかしながら、学校事故のこれほど多くが「窓」と関わっていることを知らなかった。
たとえば、図書室の90センチほどの書棚に足を掛けて上り、110センチの高さにあった窓から転落した女の子のケース、そこに本棚のあることが当たり前に見えていた教職員にとって、その危なさに気づかなかったと校長は話す。マンネリ、惰性、当然…、慣れずに新鮮な気持ちと態度を持ち続けることは、容易ではない。
この他の棚、給食配膳台、傘立てなどがあるが、安全のために固定されているものも多いので、転落につながる要因をすべて除くことは容易ではないが、まずは気づき、何ができるかを考えることから始まるのだろう。
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私たちの「わかる」力はとても限られていること、また、「よく見ればわかる」訳ではなく、距離をとった見方、岡目八目が大切なこと-「現場主義」や「実践主義」の弱点も合わせて確かめられるのではないだろうか。