学校・教職員の現在と近未来-榊原禎宏のブログ

仕事と「遊び」

新聞に載っていた、あるシンポジウムでの発言が興味深かった(日経、2012.3.27)

曰く、「仕事」の対局は何かという問いに、日本の人は「休み」と答えるのに対して、欧米の人は「遊び」と返すのだそう。日本対欧米という粗雑な括りは脇に置くとして、「遊び」を広く仕事以外の活動と捉えれば、なるほどな見方と思わされた。

1日24時間は、誰にも平等に与えられるが、その中身や感じ方は様々だ。そこで、自分なりの納得や得心がやはり第一義だとすれば、どのように自己実現できているかが問題になる。

仕事が本懐ならば、それに専心、没頭する時期もあるが、同時に、仕事の内容、人間関係は少しずつ変わっていくから、ときどきは、仕事以外のことも含め、「自分にとって何なのか」を再定義しなければならない。そうしないと、まわりの環境と不具合を生じてしまい、自分が落ち着かなくなるからだ。

この点で、「見えにくい」業務についている教職は要注意だろう。職位もキャリアのほとんどを教諭として過ごし、出会う児童・生徒の年齢も同じ幅にある。また、担当する教科や領域も、学習指導要領改訂はあるものの、授業スタイルを変えないまましのぐこともできる。

つまり、改めて教職という仕事が自分にとって何なのかを問い直さないまま時間を過ごすことも可能である。もちろん、変わらないままでやっていければそれも一つの生き方だ。だが、学校へのまなざしや子どもたちの様子は無常で留まることがない。この点で、「子どもが変わった」論は、自分たちが「変わっていない」ことを示すものでもある。指導力不足教員」の圧倒的多数を占めるベテラン教員の存在は、ギアチェンジをしないままに教職を過ごしてきたゆえかもしれない。
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by walk41 | 2012-03-27 11:37 | ことばのこと | Comments(0)
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教育学の一分野、学校とその経営について考えます。
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