ドイツの教員の働き方
学校の先生はどれくらい働いているの? という質問
http://de.answers.yahoo.com/question/index?qid=20110611075405AAY76cK に対して寄せられたコメントから、 ------------- 1年間365日から、土曜日と日曜日を抜くと、365-(52+52)=261、また、祝祭日がおよそ10日間あるから、251-10=251、さらに、学校の長期休業期間は合わせて12週間、60日の平日に当たる。ただし、こ期間中に約8日間の祝祭日が含まれるので、60-8=52[榊原補足:よって、251-52=199]。 もっとも、教科にもよるが、たいていの教員はイースター休暇や秋休みに生徒のノートチェックを、あるいは夏休みの最終週には、会議や試験(Nachprüfungen)があるので、通常の勤め人が取得している年間30日の休暇(Urlaub)以上となっている訳でもない。 ここで教員がおよそ210日働いていると多めにみても、通常の労働者の221日(365-52-52-10-30)より11日ほど多い、と言うことはできる。 教員の大きな利点は、学校の外での労働時間を自由に割り振りできるということだ。それは、晴れた午後にバルコニーでゆっくりしたあと夜に仕事をしたり、週末に働けるということ。あるいは、休暇先で夜にすることもできる。だから、教員たちは夜。バルコニーに座って、傍らに赤ワインのグラスを置き、授業準備をすることもできるのさ。 だから、教員は比較できる他の職業と同じくらい働いていると言えるだろう。 ---------- 教員がどれだけの時間働いているかは全く重要ではないわ。そうではなくて、極めて大切なことは、教員が授業中に何をしているか。いかに知識を伝え、生徒たちが正しく目標に達し、またやる気を出すかってこと。 この仕事は、およそ楽ちんじゃなく、いつも管理職や保護者の代表に観察されているのよ。それに、権威が十分でなかったら、14歳の子にいじめられることだってあるんだから。それが学校の毎日よ! 私の娘は実科学校の7年生だけど、人気のあった前任の先生が育休に入ったので、新しく男性の教員が来たの。保護者の代表として、この権威の乏しい若い教員は、子どもたちにやられちゃったってことが、私にはわかったわ。 ------------- 教員はふつうの労働時間分しか給料を支払われていないのに、家で授業の準備をしたり、生徒の書いたものをチェックしなければならない。でも、僕は自分の自分の担任から聞いたことがあるけど、「週末は自由、学校のことなんて何もしない。休業期間中もそうさ。どうして自分が君たちの作文(宿題)をコントロールしなきゃならないの?」 もっとも、こんな風にしている教員は例外だな。 ---------- 教員は自由時間がたくさんあるというのは、間違いだ。8-9時間、学校にいる他に、毎日、2-3時間の準備や後片付けが求められる。それに長期休業期間、休暇を取っていない時期は自由ではなく、仕事をしなければならない。知り合いに教員がいる立場から。 --------- 基本的に、通常の8時間労働者と比べれば遙かに少ないさ。少なくとも、給料と年金を考えれば。 ええっと、何て言うんだっけ…。「このことを知っていれば!!!」 -------- ☆同様のテーマを、追いかけてみたい。今はコメントなしということでご了解を。
by walk41
| 2012-04-01 17:05
| ドイツのこと
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