学校教育のゴールは、いかに教えたかではなく、いかに学んだか、にある。
こう考えられるならば、教える側にはちょっと悔しいけれど、何を学んだかの多くは、「わからんなあ」という辺りで置いておくほかない。
「すぐに役立つことは、すぐに役立たなくなる」と多くの人が異口同音に語るが、これを援用すれば、「すぐに向上する学力など、すぐに剥がれ落ちてしまう」、ということになる。
慌ててはいけない。学力向上を目指すのなら、ゆっくりと。これからの世代は、平均寿命90年とも言われている。そんな先に何が大切になるかなど、今から見当がつくはずもないのだから。