ある小学校の授業を見せてもらう。
前の黒板から離れない教員、平方からいきなり立方の話に飛んで、なぜかビールの話に至る教員、手の挙げ方のチェックにえらく時間をかける教員と、授業の一瞬しか見ていないためなのか、???の多い教室だったように思う。
帰りの車中で、同行した指導主事が声を上げる。「20年前の子どもたち、の印象だなあ」「授業が成立しない って経験がなかったら、教師は自分のスタイルを変えようとは思わないんやろうね」。「う~ん、そうかも」。
それにしても、子どもたちは偉かった。授業がわからなくても騒がないし、じっとおとなしく座っている。我慢する力は付きそうだ。こんな様子を指して、教員たちからは「意欲が低い」と問題視されることすらあるのに。