私を含めて、教師は総じてお喋りだ。
授業中、話をしていないと仕事をサボっていると思うためか、子どもや学生がまだわかっていないだろうなと感じるからか、はたまた、喋るのは心地よいからなのか、これ自体が分析の対象になるけれど、その反対、沈黙も考察に値する。
どうして教師は沈黙を恐れる場合があるのか、沈黙する教室に否定的なイメージを抱きがちなのはなぜか、沈黙は学習者側に何をもたらすのか。
図書館の雰囲気との類推でいえば、沈黙することで教室の集中を保つことができ、学ぶ側が自分の時間を持てるとすれば、授業者はもっと沈黙を試みることができるのでは。
沈黙して教室内をゆっくりと歩く、教師自身もテーマについて考えてみる、そして、自分が学ぶ側のそばにいることを間接的に伝える-こんな授業をもっとやってみようと思う。