教員採用試験、一部ではすでに始まり、多くは今週末あたりに一次試験の山場を迎える。
大学でもその対策に、かねてよりセミナーを実施、週2回は、キャンパスの一部がスーツ軍団に変身する。今日はその一部、面接練習のお手伝いに、午後およそ6時間をかけた。
採用試験をイメージした集団討議や集団面接。直球というか、「学級の児童が授業に集中しません。あなたはどのように指導しますか」といった、実践の方向を尋ねる質問が、手渡された資料には数多く並んでいる。
ところが、そこは大学人の悪い癖。「そんなん、たずねたって、通り一遍の答えが出されるだけやん」と思ってしまい、どうしても資料に目が向かない。国語の教員志望の学生たちには、「感動や想いを言葉に載せるのは、無理なこと、という意見を持つ人がいます。この人にどのように言語教育の重要性について伝えますか」とか、小学校教員志望の学生たちに、「いま、子どもをよく見る、と発言がありましたが、児童の方が数は圧倒的です。どのような教員として、自分は見られるだろうと思いますか」と、変化球を連投した次第だ。
終了後、小学校校長を勤めた女性ほか試験官役をやった方からは、「こうした質問をされると、学生の本当の姿がよく見えるんですけれど、そんな風に訊いてくれる試験官はまずいないですね」と感想を聴いた。そうかもね、なんせ受験者はたくさん、いちいちこんな面倒くさいことをたずねていられないよなあ、とも思う。
全国の教員採用試験の担当者のみなさま、どうぞ、「優等生」を取るだけではない評価基準も設けて、「面白い」学生もぜひ採用してください。
学校もそうした新戦力を迎えて、活性化すること間違いなし。そして、本学には、そうした資質と能力をもった学生がたくさんいますよ。本当に(^^;) どうぞよろしく。