連日、人事異動で部署を替わられる方、退職される方の知らせが届く。会議、研修、講演などで、いずれもお世話になった方々だ。
外部講師としては、こうした知己を得た人が去ってしまうのは寂しい限りだが、いつまでも同じところにいてもらう訳にもいかず、諦めるしかない。公務員用語でもないだろうけれど、「人事(じんじ・ひとごと)はまさに他人事」なのだから。
職場でも、退職や異動で人の動きが少なくない。こちらも寂しい。その最後にお話いただくのが習わしとなっているのだが、聴いた中でも、施設関係で活躍された事務の方の話はとても印象的だった。
学校や大学での施設・設備の改修や増築、実にいろいろなご苦労があるのだと、改めて気づかされる。業者との山のような打ち合わせ、地区関係者との協議、従事する人のほか生徒や学生の安全の確保、広報ほか周知、工期の変更や調整、ハードウエアとソフトウエアとの兼ね合い、もちろん入札に始まる金額の調整もある。こうしてようやく建物や構造物が完成する。きっと感無量に感じられることだろう。
こうしてできた建物に包まれて、見守られて自分たちが授業できるということ、その有り難さを確かめさせられたことだった。大変お世話になりました。ありがとうございました。