学校・教職員の現在と近未来-榊原禎宏のブログ

若手に任せる

民放、ガイアの夜明け「働き方が変わる」(20130423、第563回)。入社間もない若手の離職を減らす企業を紹介する。

入社1年目の社員に、全国350万部も発送される旅行案内の第一面を飾る企画を任せる旅行会社、経費を使って取材に行き、取引先との交渉までを担う。

新入社員は「いろいろな挑戦をさせてもらえることがありがたい」と話し、こうした取り組みを進める執行役員は「失敗をした人の方が、よりいろいろな経験をして、学び取ることが多く、次の成功につながると考える」と語る。

かたや、学校では新任教員に失敗をさせてはならない、失敗をさせられないと、初任者研修を充実させる、指導教員を置く、はたまた教員養成を「4年+α」を基準にするといった「世の中になかなか出さない」、「腫れ物に触るような」面も見られるけれど、それではたして彼らが成長する機会を得られるのだろうか。

ある校長経験者が講師として呼ばれた授業にて、学生に語った一言が、今でも思い出される。「皆さんの一時間の授業は、また次にくる一時間の一つだけかもしれませんが、子どもにとっては、一回きりの一時間なんです。やり直しはできないんです。しっかりやって下さい」と。

いや、そうではない。教育-学習に「失敗」も「成功」もはっきりしないのだから、ある程度までは大らかに、将来への投資と考えてほしい。なかでも教職は多くの場合が生涯の時間を費やしたいと考えてもらえる職業の一つ、その志を大切にして、「ハンドルの遊び」の発想も大事にしてほしいなと思う。
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by walk41 | 2013-04-25 22:20 | 学校教育のあれこれ | Comments(2)
Commented by 式部 at 2013-04-25 23:21 x
はっきりした失敗はあると思います。私は小学生時に今でも覚えています、26歳の女性教員でした。ある日教室に置いてあったというクラス全員分の夏の友紛失騒動がありました。そしてその紛失騒動でその女性教員はクラスの生徒一人一人を教室に呼び出し盗んでいないか?と問いただしました、しかも自分が怪しいと思っている人別に質問の仕方を変えたのです。待たされる間みんなどうだったと相談して明らかに違う聞き方をしていることが判明。結局見つからず一週間後に隣の中学校に捨てられて出てきたという結末がありました。今考えると若かったのだろうと思いますが決定的な先生不信と侮辱された気持は消えません。
Commented by walk41 at 2013-04-26 00:04
なるほど。辛い思いをなさったのですね。ただし、それが「若い」教員だからそうだったのかと言えば必ずしもそうではないのではないでしょうか。たとえば、「指導力不足教員」と挙げられる教員は年におよそ300人、その8割以上は40~50代です。教職はむしろ、長くやるほどに気をつけなければならない仕事ではないかと、思うところもあります。

くわえて、式部さんの酷い経験の場合、そうした対応をする教員に何も言わなかった周りひいては学校全体を問題にすることもできると思います。風通しの悪い組織、「見て見ぬふり」が起こりうる組織、それは若手やベテランという経験年数の違いからでは説明できない状況だと考えるのです。とまれ、小学校時代のこと、とても残念に思います。
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教育学の一分野、学校とその経営について考えます。
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