ある中学校を訪れた。教室に張ってあった掲示の一つ。
小学校の教員が見たら、驚くやら怒るやらしかねないようなレタリング。「目」とか「氵」とかなかなかいい書きぶりでしょう。小学校で、「丁寧に書く」とか「正しい書き順で」とシャカリキになっても、子どもはそんな指導をあっさりと飛び越えて、しっかり遊びモードに翻訳してしまうのだ。
くわえて、この目標の緩さ、「不真面目」「志が低い」との誹りを免れないかもしれないけれど、長い学校生活、こんなダラダラの時期もあるのが、ある意味で自然ではないかな。
こんな学校の一風景は、「目標を掲げる」「サイクルを適切に回していく」「数値化して客観的に追求する」といった大人側の経営上の思惑が、なかなか成功しないことを暗示するかのようだ。
急に暑くなったしね、毎日は頑張れないもんね。これが学校生活であり、教職員が前提にしがちな「労働の現場」とは違うということを示すのである。