研修の休み時間に聴く。
海辺の学校に赴任した教員、朝、玄関の扉が開かないと思い切り押したら、ウニやカニが入った発泡スチロールが積み上がっていたとか。そう話して下さった方も、「僕は山の学校にしか勤めたことはないんですが、置かれたジャガイモで扉が開かないことがありました。おじいちゃんやおばあちゃんからが多いんですけどね。」
他でも似たような話を聞いたことを思い出した。女性教員だったが「以前、担任した保護者がやっている美容室に行くのだけれど、私が帰ることを見計らって、おばあちゃんが奥からお米を持ってくる」と。
昔よりは減っただろうけれど、こんな学校の威信が残っている場合もある。こうした影に日向に期待している人たちに、学校あるいは教員は懸命に応えているだろうか、と思わされもした一瞬だった。