卒業して、教員としてぶじ働いている君と会う。
幸いにも、とても楽しい学年メンバーとのことで、それは良いのだけれど、夕方からお菓子を食べる、気分転換にちょっと卓球したり、ふと気づくと夜も9時になっているらしい。
確かに、子どもが帰るまでは、その対応以外のことはできないだろうし、夕方からは、じゃあ仕事だ、という雰囲気は十分にわかる。その上で、でもそれでは勤務という感じではないのではと話をふると、「そうですね、二つの世界を生きているのかもしれません」と返ってきたので、そうかもしれないと思わされたのだ。
大人だけという一元的な関係ではなく、子どもと大人(同僚や保護者など)という二つの世界を行き来する社会に過ごす教職として、ぜひ留意してほしい。その特性から、自分はどんな仕事をしているのかが曖昧になりがちなことを。だから、できるだけ終業の時間で帰宅して、少しでも自身の様子を眺める余裕を持つようにと。
その一方でこうも思う。卒業して間もない君ですら、飲み込んでしまう学校の最前線の磁場の強さを。学校を変えることは容易ではないと。