学校・教職員の現在と近未来-榊原禎宏のブログ

何が問題なの?

全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果、小学生の知識を問う「国語A」で県内の小学生の平均正答率が全国最下位だったことを受け、静岡県教育委員会の安倍徹教育長は4日、市町教委の教育長らと対策を話し合った。安倍氏は「厳しい言い方をすれば、(授業を)やりっ放しではないか」と危機感を示したが、具体的な解決策についてはだれも触れなかった。…県内小学生の平均正答率は、全国最下位だった「国語A」をはじめ、4科目すべてで全国平均を下回った。一方、中学生は4科目すべてで全国平均を上回っている。(2013年9月5日 読売新聞、一部改変)
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事あるごとに一喜一憂されるテスト結果、今やもっぱら順位が一人歩きして、各地の政治家や行政官の話題に供している。さてこの場合、何が問題になるのかさっぱりわからない。

小学生の結果が芳しくないとのことだが、中学生はすべてで平均以上なのだから、それでいいではないの。中学校の教育力が強いからかもしれないし、小学校時代に余力を残して、中学校で花開いたからなのかもしれない。あるいは、いまの小学生といまの中学生の成績が大きく違うほどに、子どもたちの様子は多様だと解してもよいだろう。「静岡県の児童生徒の学力」と捉えようとすること自体が適切ではないのだ。つまるところ、教員の指導方法が数年のうちに大きく変わるなど考えようがないから、教育力ましてや学校の教育力などに帰属させようとしても意味は乏しく、まあ、たまたまそうだったと捉えるのが、妥当かと思う。

なのに、この騒ぎ。学校教育の為政者の学力が大したことないと世間に知らしめているかのような話でないの。きっとその証拠となるだろう、学力テストの問題を知事や教育長が解いてみよう。果たして平均点に達するだろうか。

私は一部をやってみたけれど、なかなか難しいよ、児童・生徒の感覚を持っていなければ。その結果を持ち寄ってから、議論しても遅くはないのではないだろうか。なのにいい年した大人は忘れるんだなあ、自分が子どもだったときのことを。この手の問題は子どもの方が好成績である、こんなことを忘れるほどに、大人の学力は大したことないのである。
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by walk41 | 2013-09-09 23:23 | 学校教育のあれこれ | Comments(0)
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教育学の一分野、学校とその経営について考えます。
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