学校・教職員の現在と近未来-榊原禎宏のブログ

疑問文の作り方

もちろん研究者も繰り返し学ばねばならないが、その初学者である学部の卒論生、大学院の修論生に、こんな風に論文の課題設定をするんやで、とよく話をする。

最終的には、体言止めになるかもしれないけれど、まずは、論文題目を疑問文で表現してみること。そのためには、何がわかっているか、あるいは、わかっていると思われているかが、把握されていなければならない。それを踏まえること、そして批判することが眼目となる。

論文の読み手も人間だから、その時々の思潮に影響されている。このことを前提に、どのような論理を示したら、おもしろいと思ってもらえるかを考えるのだ。

意外性に人は惹かれる、へえ、そうなんや、なるほどね、こんな声が上がるようなテーマを立てるには、何が常識的と思われているかを探っていなければならない。当たり前に見えてしまいがちなこと、疑うことを忘れがちなこと、それらを見つけ出し、果たしてそうなのか、と議論の俎上に乗せるためのデータを提出すること、それが実証である。

こんな風に考えられれば、論文を書くのは大変だけれど楽しいものになる。そのためにも意外性を見つけうる観察眼、驚きを大切にできる子どものような力、あるいは、なんでも疑って奉ったり祭り上げたりしない「脱宗教」的態度、また奉られない謙虚さも必須だ。エラそうにしては目も曇る。つまるところ、心身共に健康であってこそ、よい論文が書けるということではないだろうか。
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by walk41 | 2013-10-02 13:28 | 研究のこと | Comments(0)
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教育学の一分野、学校とその経営について考えます。
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