まったく知らなかった、学校での健康診断にある座高測定が「不要論、放置された20年」(日経、20140106)だったということを。
ようやく、来年にも廃止とのことだが、これまでも「座高が発育状況を示すとの根拠はない」などと指摘されてきたのに、文部科学省の学校健康教育課は「机や椅子を子どもに合った高さに調整するのに必要」と実施を継続してきたという。「調整に測定結果を活用する学校は少なかった」(同記事)とも言われる一方で、である。
私が子どもの頃、座高の数値を見ては「胴長(つまり短足)」と友だちの間での馬鹿話に供されたが、深刻な場合にはいじめにも転じたことだろう。これが1937年に導入されて以降、80年近く経って廃止になるらしい。「なんとなく」続いていることがここにもあったのね。
くわえて、導入のきっかけが「胴長は内臓が丈夫で兵隊に向いている」からとのことにも驚かされた。学校って軍隊と強い結びつきを持っていることを、改めて思わされる。