学校・教職員の現在と近未来-榊原禎宏のブログ

「正しい」と思うことの怖さ

まだこんな学校があるなんて、と驚かされた。
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愛知県立商業高校で2012年の入学式後、スカートが短いと指導された女子生徒が他の生徒の前で数十回、謝罪させられ、その後も「アホだ」などの暴言を受けていたことがわかった。激しい頭痛を訴えた女子生徒は病院でトラウマ(精神的外傷)と診断され、昨年10月以来、入退院を繰り返している。県教委は「生徒の心を傷つける不適切な指導があった」と認め、関係した教諭の処分を検討している。

県教委などによると、女子生徒は一昨年4月の入学式の後、生徒指導の複数の教諭から「スカートが短い」と言われ、別の教室に連れて行かれ、机やいすを蹴飛ばされながらどなりつけられた。その後、自分の教室に入った際、他の生徒の前で数十回にわたり、「遅れてすみませんでした」と謝罪させられた。生徒は「スカートは買ったままの状態で折り曲げてはいない」と話しているという。その後も、授業で別の教諭から「お前はバカか」と暴言などを受けた。
生徒は現在2年生で、昨秋から学校に通わず、入退院を繰り返している。生徒の保護者は昨年12月、同校に、「つらい。私は何度も死んで楽になりたいと思いました」と訴えた生徒の手記を提出し、同校の教諭は文書で謝罪した。(2014311  読売新聞、一部改変)
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事実がこの記事のとおりだとすれば、教員たちはどれだけ「上から目線」なのだろうか。学校教育が暴力的でもあることはもちろんだが、それは「柔らかに滑らかに」、下品な言い方をすれば「欺しだまし」進めるべきであって、正面から叩きつぶすようなことをしても、悲惨な結果しかもたらさないと心すべきだろう。

自分の20代初めの頃を思い出す。「正しい」と思っていたことを傘に着て、他者をまま評していたことを。その時は、それで良いと考えていたけれど、何と思慮の足りない、思い上がったことだったかと悔いることしきりである。(今でもそうかもしれないが)「黄色いくちばし」そのものだった。

その一方で、こうも思う。そうした時期を経たからこそ、今のような「ゆるゆるの」考えと行いが多少なりともできるようになったのではないかと。もしそうだとすれば、今の学生たちにはもっと「思い込み」をもってくれればとも願う。矛盾しているけれど。

生育、成長、生長、生成、形成、と色々な言い方があるけれど、そのいずれであれ、一直線にはなかなか進まないようだ(そうなのは私だけ?)。折りにふれて、反省という「仕切り直し」のできるような基礎を築くこと、この辺りが教育の扱えそうなことではないかと思う。私も含む教職業界のみなさん、自分を疑う力をお互いもっと持てるように頑張ろうね。


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by walk41 | 2014-03-11 09:18 | 学校教育のあれこれ | Comments(0)
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教育学の一分野、学校とその経営について考えます。
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