学校・教職員の現在と近未来-榊原禎宏のブログ

実証してほしい

ポッピーママさんからコメントを頂戴した。

>やたらまじめにPDCAサイクルの自己評価やら授業評価やら学級経営評価やらを打ち出してくるので、

とのこと。

時間と気持ちの余裕の乏しい、公教育の最前線ではなかなか難しいだろうが、児童・生徒に対する言語活動やコミュニケーション能力の育成と唱えるのであれば、教員において論理的な力量は不可欠と、以下に臨んでいただきたい。

つまり、
①学校教育が各学校という単位で実証できるものなのか、そうではないのか、をまず選んでほしい。
②つぎに、実証できるというならば、どのようなデータをもとに、上のような論理が妥当性を持ち得ているのか否かを吟味、精査してほしい。たとえば、PDCAそれぞれの局面をいかに捉えることができるのか、得られたデータはどのようなものなのか、と。
③その結果、それぞれの学校でPDCAサイクルなるものはいかに回るのか、評価が次の実践にどのように活きるのか、の見立て、そして見極めを踏まえて、この論理の妥当性を評価してほしい。

こうした作業を経て、上の諸論を採用すべきかどうかの判断基準を得ることができる。もう何年も似たようなことを主張しているのだから、そろそろ評価を受けてもよいだろう。

これらの手順を踏んで、「~すべきだ」という論理(なぜか、学校関係者の間では「理論」とも言われる。そんな再現性の高いものは人文・社会系の事実には見出せないのだけれど)を評価できる。その結果、学校で生じる事実を説明する上で不適切な論理だと評価されれば、退場しなければならない。

以上のような、提案、実験、精査、評価を経ることなく、つまり説明されることなく、「~だから、~なのだ」と説教を繰り返すのは、ドグマ、宗教である。鰯の頭も信心から、で結構だが、それは公の世界に持ち込まれるべきではない。個人の趣味に留まる類である。

子どもに科学的思考の育成をとか、自ら判断する力の獲得をと述べるのであれば、塊より始めよと、自戒を込めて強調したい。論理的に思考できている訳ではない教員の、教育委員会の、そして「研究者」(望むらくは私が含まれませんように)の学力問題、本当にやっかいな状況だと思うから。
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by walk41 | 2014-06-20 00:35 | 学校教育のあれこれ | Comments(0)
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教育学の一分野、学校とその経営について考えます。
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