過日、県立学校の中堅教員を対象にした研修での感想文が送られてきた。いずれも、肯定的、受容的さらに積極的なもので、とても嬉しい。
これまで考えたことのない視点をもらった、新鮮な話だった、という内容に関わる点でなく、ユーモアを適度に交えた楽しいものだった、あっという間に時間が過ぎた、といった研修スタイルに関わる指摘もあることが有難い。研修の進め方が生徒への授業にも参考になる、目からウロコだったと、これは過分だろうと思われるものも含めて、喜ばしい声がほとんどだった。教育センター側の配慮かとも思ったけれど、冒頭に原文のままと断りが入っているので、そんなに悪い評価ではなかったようだ。何よりのこと。
研修は受講者のために行われるものではあるけれど、講師にとっても重要な場である。自分の立論がもっともらしいのか、説明は得心的か、また、全体として楽しく意欲を得られるものか、といった、内容とスタイル、広くは演出が問われるからだ。
ある意味での試合に臨み、それなりの評価を受けること、大学で講義や演習を担当するだけでは得にくいトレーニングの場を得られることを、嬉しく思う。この機会が与えられる限り、「より良い」ものを目指してさらに励みたい。