知らないことはゴマンとありますが、今日も知ることがありました。二重表現、重複表現、重言についてです。
馬から落馬、最後の切り札、といった表現は知っていたけれど、サハラ砂漠もそうだったとは。サハラとはアラビア語で、砂漠、荒野の意味だそうです。つまり、サハラ砂漠とは、砂漠砂漠と二重表現なのですね。
となると、言葉の塊はどんな意味を持つのか、という疑問が生じます。同じ意味を連ねているけれど一語として扱われている場合があることは、ある言葉が一つの意味を持っているわけではない、さらには、ある言葉が他の言葉と独立関係にあるわけではない可能性を示すものでしょう。たとえば、たくさん言葉を遣っているからといって、それだけ意味が多いわけではない、反対に少ない言葉数であっても、意味するところが深いということもありうる、ということになります。
こんな可能性もはらんでいるのが、言葉のつながりとしてのコミュニケーションなのに、コミュニケーション能力の育成とあたかも自明かのようにお喋りをしている状況が、もしあるとすれば、なんと能天気なことかと思わざるを得ません。