外国語をちょっとかじると、わかったような気になって、間違うことがあります。
ドイツ語で、Anruf とは電話をかける、という意味ですが、似た単語に、Anrufung というものがあり、これは嘆願や呪文といった意味になるそうです。意味も似ていると言えばそうでしょうが、やっぱり違うかな。ちなみに、Anrufは男性名詞ですが、Anrufungは女性名詞、変化の形が違ってきます。うむ、ややこしい。
昨日も一つ気づきましたよ。Versuch とは挑戦とか実験という意味ですが、Versuchung は誘惑や衝動の意だということを。この二つも、名詞の性が違うので、初学者には難儀なことです。
そう言えば、日本語でも言葉遊びがありますね。上のものとは別の分類話になりますが、物置と置物の違いとか、事情と情事の違いとか。かたや、重荷と荷重、あるいは決議と議決、これらは似ているのに不思議です。日本語を外国語として学ぶ人は、さぞ大変なことでしょう。日本語を母語にする人に尋ねても、ちゃんと説明はされないだろうから、よけいにね。
暴走ついでに、次のお題について一言。ドイツ語は綴りの長い単語を探す/作ることでも楽しめますよ。今日のニュースでも一つ、見つけました。Auflösungserscheinungen、おそらく、崩壊の徴候、という意味でしょう。
言葉を学ぶとは、まさに日々のちょっと工夫や努力を楽しみながらかな、と改めて思わされます。