正解を示すというよりも、多角的なあるいはメタ的な視点と論理を求める教育学の授業(だと私は思っている)は、そのまとめをレポートで行うのが適切だ。
そこでは、レポート課題の提示、二週間後くらいに提出してもらうが、そこでみんなのレポートを交ぜて、クラスメイトのレポートがそれぞれの学生の手元に届くように配る。そして、授業者が用意したガイドを参考に、写真のように「赤ペン先生」つまり、コメントを書いてもらうのだ。
同意できる箇所には「!」マークを、疑問箇所には「?」、そして議論した箇所には「❄︎」などと記して、アンダーラインを引いて記述する。これらを最後までしたら、末尾に付している白紙に全体としての講評を書く。40-50分の時間を取るよ。
このやり方では、①レポートを出しただけでは終わらず、クラスメイトに読んでもらうことになるので、より良いレポートをと励む。②自分とは違う着眼や見方をも持つレポートを読むことで、自分とのレポートを見直すことができる、「やって、楽しい」という声も聞こえる。③授業者も読んで、少しばかりのコメントをつけてから後日返すが、たくさんのコメントを楽しみにまた嬉しく読むことができる、きっとすぐには捨てないだろう。といった良さがある。
授業をなさっている皆さんも、よかったらやってみませんか。学生のためにもなり、学生に助けてももらえるレポート課題を。