いわゆる田舎といっていいだろう、ある県の教育委員会の関係者と食事をする。
こんな話を聞いた。知り合いの方が校長になったという。すると、その母親がいたく喜ばれて、ご近所に触れ回ったらしい。その数年後、校長から教育事務所に異動となった。昇任なのでいわゆる栄転であるにもかかわらず、当のお母さんはがっかりされたとか。
もちろん、教育委員会の組織や職位・職階をそのお母さんに伝えられるはずもないが、だからこそ、何となくではあれ「校長先生」という響きが当人に持つ力のようなものを感じた。
あまりの激務に副校長や教頭を目指す人が少ないとも聞く。過度な評価は不要だが、それなりにすごいと思われることは校長に限らず大切なことだろう。ひいては児童・生徒からの眼差しにも関わっているだろうこと、学校経営上もすぐれて重要かと思う。