学校・教職員の現在と近未来-榊原禎宏のブログ

「チーム学校」ではない

以前にも書いたことがあるけれど、議論するべきは「チーム学校」ではない、「チーム教育」の意義は何か、その可能性はどうかを考えることだ。

医療と比較してみよう。医師、看護師、薬剤師、ケアマネージャといった人々が協力し合うさまは、「チーム医療」であって、「チーム病院」ではない。この含意は、①協力するのは、医療という患者を治し、癒やすという活動に即してである、②チーム病院ではないのは、協力するメンバーが病院内に限られない、ということだ。

これを学校教育の今の議論に当てはめれば、①教育という活動に即したチームという話なのか、②学校内に限らないメンバーでのチーム活動なのか、が問われるが、果たしてそうなっているだろうか。

①については、TT(協力教授組織)、複数で学級を担任(3クラスを3人の担任で順次、担当する)、同じ学年・コースならば同じ試験問題、生徒指導上の情報の共有と集団的対応など。また、②については、児童館や図書館の活動と学校での活動との連携、地域の史家、音楽家、スポーツ指導者などの学校への招聘、保護者ほか有志による有償・無償のボランティアなどがあり得る。

さて、「チーム学校」の議論は、どれほど以上のことを踏まえたものとなっているだろうか。「学校」に力点を置くならば、警備、清掃、給食、保健・医療、営繕、総務・会計、といった担当メンバーの協力を強調すべきだが、そのようには見えない。僕なんかからは、施設の維持管理を一手に担うハウスマイスターを必置にするのが、「チーム学校」にとって不可欠と言いたいな。逆に、学校がチームと強調するのなら、学校関係者以外は排除するとも解釈できる。チーム野球に、ファンの力は直接には要らないのだから。

誰が考えたか知らないけれど、「チーム学校」といったまあ思いつき言葉に踊らされないで、丁寧に考えるべきこと、自分を含めてそう思う。
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by walk41 | 2016-11-11 08:05 | 学校教育のあれこれ | Comments(0)
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教育学の一分野、学校とその経営について考えます。
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