教育評価に関わる講演を聴いた。学ぶところ大だった。
21世紀型学力というものが、問いを立てる、メタ認知、互助的な学習などを通じて形成されるならば、その評価はいかにあり得るかについて、考えさせられた。
ルーブリックやパフォーマンスといった評価の具体はさておき、そこで心しなければならないのは、答えの出ない問題を扱うということは、従前のような教える側、教員が全てを掌握できる訳ではないという、割り切りを必要とする、ということだろう。
新たなアイディアを求めることは、既存の知識をベースにするから、その点は妥当性を評価できるだろう。これに加わる知識の新しい組み合わせや、バージョンアップした発想を問うのが、これからの学力なのだから、その適切性は「先に生まれた先生」にはきっと難しい。
だから、後者については教育者も評価はできないと考えること、その上で奇抜さや面白さ(独創性)を楽しめる態度が求められるだろう。これからの学力を考える上で、楽しさ、笑い、ユーモアが教員に問われる所以である。