NHKクローズアップ現代プラスのダイジェストを読んだ。2016.7.の放送、SNSでの「つながるリスク」を述べるものだ。
その通りだと思う。東日本大震災の時にも、救出やその後の孤独死などに関わって、つながることの大切さが強調されたが、その裏側もある点を合わせて踏まえることが大切だろう。すなわち、つながることの煩わしさやしんどさを、少なくない人が感じたからこそ、プライバシーの尊重、個人情報の保護、冠婚葬祭の減少となっていること、つながりが不本意にも分断された訳では決してないということだ。
かと言って、反対に、SNSでつながるよう過度に求められることも嬉しくない。facebook など「知り合いではないか」とつながりたくない人が挙がってくるのも鬱陶しいけれど、何かの際に連絡がつくのは有難くもある。わがままなのだろう。
学力向上策についても、つながりの力が重要と言う人がいるけれど、本当かしら。つながることと学校的な能力とが正に相関する場合もあるだろうけれど、その反対もある。連むことが学力に寄与しないことは、ツッパリやヤンキーはたまた暴走族を想起すれば明らかだろう。
つながりに限らず、明るさ、コミュニケーションなども両面を持つ。他者の前での明るさは一人の際の「暗さ」とセットかもしれないし、コミュニケーション力があるとは、軽々さや沈思黙考のなさかもしれない。大人の言い方になるのだろうか、バランスを取ることが大切だろうし、ともすれば価値的に見える言葉により慎重に接することを忘れないようにしたい。