学校・教職員の現在と近未来-榊原禎宏のブログ

教諭の授業担当時数

新年度を控え、新しい校務分掌も決まりつつある。その様子を見ていて思うのは、授業担当時数つまり、校長や副校長はもちろん、教頭や主幹教諭など教諭職でも授業を担当しない教員を除いた教諭の担当授業時数は、どれくらいが適正なのだろうかということだ。

3年ごとに行われる文部科学省『学校教員統計調査』(2013年度)によれば、週あたり教科等担任授業時数は、授業担任ありのみの教員の平均は、小学校で23.8時間、中学校で17.5時間、高校で15.2時間である。これには、学級活動や道徳、総合的な学習の時間が含まれる。小学校は45分授業、中学・高校は50分授業であることを考えても、小高の順に授業担任時数の少ないことがわかる。

ここで、ドイツの教員がフルタイム勤務の場合に担当すべき義務授業時数[Arbeitszeit(Deputatstunden pro Woche) der Lehrkräfte]を見ると、2015/2016年の場合、基礎学校(1-4年生)で27-29時間、基幹学校(5-9年生)27-28時間、実科学校(5-10年生)で24-26.5時間、ギムナジウム(5-13年生)で23-27時間と州単位で分散する。学校段階が上がるほどに授業時数が減る傾向にあることは日本と同様だ。

他方、すべての学校種が45分授業であるドイツの事情を踏まえても、ドイツの教員の担当授業時数は日本よりも少なからず多いと言えるだろう。とはいえ、部活動やあれこれの生徒指導の時間は日本の教員の方が圧倒的に多いだろうけれど。

もちろん、中等学校では教科ごとの担当になるため、担当する教科によっては授業数の少ない場合と多い場合がある。ただし、ドイツの中等教育教員の免許状は、ドイツ語と生物など、二教科の履修を基本とするので、一教科で免許状が発行される日本の場合と比べると、偏りが抑制される可能性は高いだろう。

さて教員のみなさん、ご自身は何時間、授業を担当されていますか。えっ、私ですか。私は2017年度、年間10コマ、半期あたり5コマになっています。大学は90分授業なので45分授業の2倍と見なせば、週あたりの担当時数は10時間ということになりますね。これは少なすぎるかしら。もっと働いた方がいいのかな。結構忙しいとも思っているのだけれど。


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by walk41 | 2017-03-16 17:26 | 学校教育のあれこれ | Comments(0)
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教育学の一分野、学校とその経営について考えます。
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