学校・教職員の現在と近未来-榊原禎宏のブログ

学校間転任人事の効用ありか

堺市教育委員会は29日、顧問を務める運動部の女子部員を「指導」と称して裸にさせたとして、市立学校の男性教諭(56)を懲戒免職処分にしたと発表した。市教委は強要容疑での刑事告発を検討しており、教育次長は「深くおわび申し上げる」と謝罪した。

市教委によると、教諭は今月6日の公式戦で負けた女子部員に「先生とエッチできるぐらいの覚悟で試合に臨め」「学校へ帰ったらエッチしような」と発言。7日昼過ぎにこの部員を教室に呼び出し、扉の開いた隣の部屋から裸になるよう迫り、部員は実際に裸になった。教諭はその後、服を着た部員を抱き寄せ、「成人したらエッチしような」と言ったという。(毎日新聞、20170530)
……
こうした事案はごく一部しか報じられない場合があり、推測の余地が大きいのだけれど、次のことは考えていいと思う。

①部活動が学校の名前の下で行われながら、教育課程や学校施設上、その管理が全くと言ってよいほどなされていない。つまり、聖域扱いされる可能性が高い部活動は、学校のリスクマネジメント上の危険因子である。もちろん、部活顧問の過重勤務の上でも同様だ。

②同日の朝日新聞の報道によれば、同教諭は1990年からこの部活動の顧問だったという。ならば、おそらく勤務校もこの27年間替わっていないことになる。小中学校教員の転任率が10数パーセントであることを考えれば、10年を超えて同一校にいるのは長いと言える。

大阪市立桜ノ宮高校での暴行、自殺事件の際も、部活顧問の長期同一校在任が取り沙汰されたが、今回の事案も長く同一校にいることで、全能感のようなものを同教諭が抱いた可能性がある(自ら希望しない限り替わらない、大学教員にも当てはまるだろう)。

③①②にも連なるが、報じられている限り、相手が大人ならばおよそ言い得ないような内容と口調で生徒に接している。こんなふうに「子ども相手のお手軽な仕事」をしていても、それを変だとは思わない、自身をリフレクションすることの難しさが、個業性を強く帯びる教職に見られる。省察や内省、反省とリフレクションは喧伝されもするが、そもそもできるのかという問いが投げかけられるべきである。


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by walk41 | 2017-05-30 17:05 | 学校教育のあれこれ | Comments(0)
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教育学の一分野、学校とその経営について考えます。
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