年に3回、遠方からも集まってもらい研究会を開いている。今回も大変盛り上がり、貴重な時間を頂戴した。
休憩時間のお喋りに、こんな話を聞いた。
小学校2年生の女の子、すでにローマ字入力でキーボードが打てるほどなのだとか。きっと賢い子どもなのだろう、「学校がつまらない」と連発するのだという。なるほど。
そんな折、保護者、子ども、担任教員の三者懇談会の席で、教員はこう応えたのだと。「◯◯ちゃん。学校がつまらないって言うけれど、我慢することを学ぶのも大切よ。」
中学生の後半ならばまだしも、彼女は小学校の低学年である。学校生活がつまらないと言わせている自分を振り返るのが、教員が一番にすべきことだろう。なのにこのセリフ。まさに給料泥棒である。
学校はつまらないところだと教員が公言していること、そして、一方で「楽しい学校、面白い授業」と吹聴していることとの矛盾にまったく無自覚なこと、少なくともこの二点で恐ろしいことだと思う。ここにも「子ども相手の仕事」をしている人が見える。