学校・教職員の現在と近未来-榊原禎宏のブログ

大学教員の驚くべき傲慢さ

学生を転倒させ、指導する男子学生に暴行してけがを負わせたなどとして、広島大学は、50代の男性教授を休職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。大学によると教授は3月、学生と口論になった際、足を払って転倒させ、全治3週間のけがを負わせたうえ、顔につばをはきかけた。学生は救急車で病院に搬送され、警察に被害届を出していた。

 この学生には昨年11-12月にも、複数回にわたって「クビにするぞ」としかりつけてプレッシャーを与えるなどし、学生は1週間、大学を欠席。また、ほかの研究室の指導学生に対しても「バカ」「研究室から出ていけ」などの発言を繰り返したという。 教授は「自分の要求するレベルに学生が届かず、感情的になってしまった」と説明しているという。学長は「教員としてあるまじき行為で誠に遺憾。深くおわびする」とするコメントを出した。(毎日新聞、20170728、一部改変)‥‥‥

ときどき、いやそれ以上の頻度で、大学でもバランスが必要ということを忘れている場合がある。たとえば大学教員、自分も含め大学とは学問やそれに関わる業務に携わる者が集う場として、裁量(自由)と責任が認められていることを踏まえて働いているだろうか。この両者のバランスが保たれてこそ、「学問の自由」の意味があるけれど。

ここで、責任を伴わない自由(したい放題が優位すると困ることになる。予定された授業の回数をこなさない、シラバスと実際とがあまりに違っている、講義と銘打ちながら学生にお任せの放ったらかし授業、さらには教員の気分感情に過度に左右された授業なら、学生に対する責任、ひいては納税者に対する責任を果たしているとは言えない。

屋上屋を重ねよう。学生に強く要求することはあってもいい。けれど、これに対比しうる教員足りえているかも繰り返し問うべきだろう。いい加減な授業をした上に、「(代替日に充てられている)土曜日なんて、やらない、やらない」と嘯く、毎回のように遅れて始まる授業、こうしたことを批判した学生がいたにもかかわらず当人は管理職となり、あたかも自身がちゃんと授業をしていたかのような顔をしつつ、そのまま済んでいるような大学、こんな体たらくで権限と責任のバランスが取れていると胸を張れるだろうか。


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by walk41 | 2017-07-29 07:31 | 大学のこと | Comments(0)
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教育学の一分野、学校とその経営について考えます。
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