学校・教職員の現在と近未来-榊原禎宏のブログ

学校での暴力はいまなお「健在」か

学生のレポートを読んでいると、彼ら/彼女らがどんな子ども時代を学校で過ごしたかが垣間見える。

ある学生の場合、小学生さらに中学生に至ってまで、算数・数学で用いる大きな三角定規で授業中、教員に頭を叩かれたことを記していた。中国地方の公立学校での話だ。当の学生は、今なお暴行だとは意識していなかったが、それほどまでに馴染まされてしまっていることが、大変残念である。

あるいは別の学生は、小学生の頃、教員が竹刀を持って教室をうろついていたことを記憶している。子どもに向かって振り上げられることはなかったそうだが、恐怖心を植え付けるには充分だったことだろう。

また、これは直接に聞いた話だ。この学生が在籍した公立中学校で、定期テストの理科の問題を解けなかった女子生徒が、何を思ったか、たとえば「ラーメン」とか「ご飯」とおよそ正解とは思われない言葉を解答欄に書き込んだ。このことに対して、担当教員がテスト返却の際に、クラスメンバーの前で彼女を激しく叱責したという。

下品な表現を許していただくならば、自分のことをなめた真似をして許せない、という怒りだったのだろう。もちろんこの生徒の行為が褒められたものではないにしても、そのことを公衆の面前でなじるのは、どのような教育論に基づくものだろう。きっとそのようなものはないのだ。恐らくは、自分の感情を抑えられず、反発が起こらないだろうと踏んで無茶ぶりを発揮したと思われる。

教育効果をどう捉えるかという議論もあるけれど、小学生6年生の7年後、中学校3年生の4年後は大学生である。比較的短くその効果のいかんは明らかになるではないか。「後生おそるべし」と心して児童・生徒に臨んでこそ、リスクマネジメントにもなると言うべきだろう。なのに、こんな事例が聞こえる学校っていったい…。





[PR]
by walk41 | 2017-08-03 15:00 | 学校教育のあれこれ | Comments(0)
<< 「深い対話的な学び」 よく頑張りました >>



教育学の一分野、学校とその経営について考えます。
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
最新のコメント
メモ帳
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
マンションポエム
at 2017-12-11 14:44
鉛筆で遊ぶ
at 2017-12-10 07:39
除籍の不細工さ
at 2017-12-07 18:34
変化にかかる時間の意義
at 2017-12-07 10:09
question, prob..
at 2017-12-06 14:30
「お疲れさまです」
at 2017-12-05 14:30
非標本誤差
at 2017-12-02 20:58
大学の授業の作法
at 2017-12-01 18:45
恐るべし学校評価
at 2017-11-27 23:06
進展する学校での情報教育(ド..
at 2017-11-27 12:01
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧