学校・教職員の現在と近未来-榊原禎宏のブログ

校内研究再々論

拙ブログをご覧下さっている皆さんには「いつもの、校内研究はヘンって話か」と食傷気味だろうけれど、この間、多くの現職教員の皆さんと過ごす中で話してみた。

我田引水だけれど、次のような感想を得たのでご紹介したい。

…研究授業の無意味さ、研究というネーミングへの違和感についてお話しされたことは、新鮮でした。日頃から教職員の間では、何ら積み上げや次年度への課題が引き継がれないこと、また、その一日のみせもの的な授業にために費やす膨大な時間やエネルギーについて、疑問の声が上がり続けているのに、同じことが続いていくことに諦めを感じていました。先生のお話に共感するところが多かったです。…

…研究授業は、私にとって年に一度のとても嫌な日でした。講義にあったように、指導案の内容など改善されればもう少しは良くなるだろうと思いましたが、これまでの形式を変えるのは難しいと思いました。…

…授業研究は学校内、あるいは中学校区内で完結すべきだと思います。勤務校のような100名に満たない、のどかな田舎の学校の実践がどの学校にも通用するとは思えない。研究発表をしてから「貴校を参考に実践したら、子どもの意欲が向上しました」との報告は、一件しか聞いたことがない。また、その時の研究主任が次の学校でも実践して上手くいかないという話も聞く。学習方法の効率化を求めて収束するのではなく、こんな条件、こんな教師、こんな子どもの場合には有効といったように、拡散していくことの方が、これからの教育現場に求められていくのではないか。個に応じた学習方法や合理的配慮が求められる現在、鉄板化された授業を研究するのはナンセンスではないか…

私の提案を聞いた人の中には、異論を持つ人もいるとは思う。けれど、少なくとも考え直してみること、議論を試みることについては了解下さるだろう。「働き方改革」とも言われる昨今、やりたくない、成果の見えないことに多大な労力を割くことほど、虚しく不健康なことはない。現職教員の皆さんの勇気が、今の事態を変えることに発揮されるよう強く願う。

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by walk41 | 2017-08-11 23:49 | 授業のこと | Comments(0)
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教育学の一分野、学校とその経営について考えます。
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