学校・教職員の現在と近未来-榊原禎宏のブログ

スクールソーシャルワーカー

ドイツの友人が、学校ソーシャルワーカーに関する年次報告書(Förderung derJugendsozialarbeit anöffentlichen Schulen)を送ってくれた。彼女はスクールソーシャルワーカーとして10年以上働いており、ソーシャルワーカーとしての経験は20年以上になる。私が以前から、この分野の勉強をしてみたいと話していることを覚えてくれているからだろう(申し訳ないことに、言っているだけに留まっており(^^;))。

そこで今回「少しは勉強します宣言」として、以下、彼の地での学校ソーシャルワーカーに関するデータのごく一部を、皆さんに紹介したい。

ドイツの南西部の州、Baden-Wuerttemberg州は人口およそ1088万人(2015.12.31現在)、3627の普通教育学校、309の職業学校が置かれている。これらのうち、学校ソーシャルワーカーSchulsozialarbeiter(SSA)が配置されているのは、普通教育学校の2051校、職業学校の202校、全体の6割弱に相当する。また午後も学校での活動が行われる全日学校(Ganztagsschule)での配置率は約75%、学校の開かれている時間が長いほど、SSAの配置の高いことがわかる。

スクールソーシャルワーカーは、同州の約52.7%の市町村に置かれ、働いているのは2060人(2016.7末現在)、100%勤務のスタッフが16.6%に留まることもあり、フルタイム勤務相当に換算すれば1341.29人になる(ドイツでは教員もパートタイム勤務が少なくない。ご興味のある方は、榊原禎宏「パートタイム労働としての教職像-ドイツにおける教員の検討から-」『京都教育大学紀要』117、201009)もご覧下さい)。SSA配置に関わる費用は約2228万ユーロ(1ユーロ=133円換算で、約28億9640万円)、6歳から18歳までの青少年1000人あたり、1.07人(フルタイム勤務に換算して)である。ただし、この値は0.66から1.90と郡市間の差が約3倍に上る。学校種による配置率の違いも2倍ほど見られる。

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日本のスクールソーシャルワーカーの全体の配置数、青少年あたりの配置数、行政区や学校ごとの配置率、費用などはどんな様子なのだろうか。これらは、教員の「働き方改革」とも関わることだろう。まずは量的な把握をしたい。

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by walk41 | 2017-10-14 10:59 | 学校教育のあれこれ | Comments(0)
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教育学の一分野、学校とその経営について考えます。
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