ドイツのニュースページにリンク先が貼り付けられているあるページは、読者の卒業年度と卒業校を尋ねるもので、自分のことを登録すると、そこに集っている人たちと交流できる仕掛けになっている。
ずいぶんと以前に伺ったことのある、とあるギムナジウムを見る。すると、この学校の卒業生が行ったのだろう、学校に対する評価が自由記述を含めて集計されているのだ。5段階での評価項目は上から次の通り。「授業と教員の質」「学校運営」「施設・設備と教具・教材」「促進・補充的な活動」「学校の雰囲気」の5種類で、これらの平均値として一番上に「総合評価」のスコアが来ることになる。
もっとも新しく書き込まれた自由記述には、記入者の名前のあとに「たいていの教員は(数人の例外は明らかにあったものの)生徒がアビトュア(大学入学資格)を取るかどうかの関心はまったくなかった。私が感じたのは…」と続く。なかなか辛口である。21人が行っている数値評価についても、総合評価が2.5あたりと、決して良好とは言えない。さまざまな年代の人がいるから、いつの時代の学校のことかは特定できないけれど。
これらの評価項目を興味深く見ると同時に、在学中に行われている現在の学校評価を、卒業後へと変更したら、結果がどう変わるかなとも思った次第だ。