キーボード入力にすっかり馴染んでいるため、久しく眺めることがなかったのですが、鉛筆を見ていて思い出したことがありました。
上の写真(http://namwo.asablo.jp/blog/cat/pencil/?offset=5 より拝借)のように、六面あるこの鉛筆の三つの表面には印(飾り)が刻まれています。この鉛筆を二本転がして「野球」をするのですが、飾りの出方を次のように見なすのです。
両方とも金色の飾りが出たら「ホームラン」、同じく長い目の飾りなら「三塁打」、同じく短めの飾りなら「二塁打」、そして何れかの違う組み合わせならば「シングルヒット」、それ以外は凡打(アウト)、いずれか塁に出ていて長い目の飾りが次に出たら「送りバント」、三塁に出ていて金色の飾りが出たら「タッチアップ」と。
いずれかの飾りがともに出る確率は2分の1の二乗、4分の1ですから「打率」にすれば2割5分、ちょうど本物の野球選手のようでしょう。「ホームラン」か「三塁打」か「二塁打」の出る確率は6分の1の二乗、36分の1、その3倍で12分の1で、出ると少しありがたみがあります(実際の確率に近いかどうかは知りませんが)。
以上のルールのもと、二人で先攻と後攻に分かれて、鉛筆を転がし合い、「試合」をするのです。鉛筆を握ってはお祈りをしたり、微妙な留まり具合で言い合ったり、今思えばほほえましい、馬鹿なような遊びでしたが、小学校・中学校と休み時間にやったように思います。盛り上がると家で一人でやることも。先攻が自分ならば懸命に転がし、後攻は(不在の)相手方の分をいい加減に自分で転がして、先攻が勝つように頑張るといったようにです(実に暗い)。
今ならば間違いなくコンピュータゲームでしょうが、こんなあまりにも素朴な遊びを、みなさんもやったことがありますか。それとも、まさか私の発明!?