学校・教職員の現在と近未来-榊原禎宏のブログ

難民と避難民

ふと思った。難民と避難民はどう違うのだろうか、と。

webで引くと、同じ疑問を持つ人の問いかけがたくさん挙がる。いわゆる教科書的にはこのようだ。つまり、国境を越えて避難してきた人は「難民」、国内で避難してきた人は「国内避難民」と区分されると。

この定義はそれでいいのだけれど、国外に避難した人を「国外避難民」と命名すればいいだろうに、なぜ、「避」が取れて「難民」になってしまったのだろうか。

古くは1951年に国連で「難民の地位に関する条約」(「難民条約」)が採択されており、難民という言葉はすっかり馴染んでいると思われるし、近くの社会科の教員にたずねるも「わからない」とのことだった。市民権を得ている言葉だから、もうあげつらわなくてもよいようにも思う。

けれど、難民が「難解」「難問」「難儀」といったやっかいなこと、難しいことと関わりうると(いじわるに)解せば、避難してきた人に非があるわけではないのに「難民」と呼ぶのはよろしくないのではないだろうか。

自動販売機が自販機、サラリーマンがリーマン、と略記されるのは、忙しい世にあって合理的でもあるけれど、「避難」を「難」と略記するのは適切だろうか。馴染んでいる言葉だけに、今さら変えるのも難しいだろうけれど。

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by walk41 | 2018-01-13 16:36 | ことばのこと | Comments(0)
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教育学の一分野、学校とその経営について考えます。
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