学校・教職員の現在と近未来-榊原禎宏のブログ

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相変わらずです

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ねこフリークのみなさま、こんにちは。

今年の夏はずいぶんと長いように思いますが、お元気にお過ごしでしょうか。

相も変わらずの、あずき。こうして仕事の邪魔をしてくれます。「あずき、まじめに邪魔なんやけど…」

肉球だけの写真など、まさにネコおたく向け。お気に召せば幸いです。
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by walk41 | 2012-08-31 11:32 | ねこのこと | Comments(0)

マナー

中学校教員の投書、ある中学校の研究授業を訪問、休み時間に廊下いっぱいに歩く生徒たちを見て、「ルールやマナーの意義を思春期に徹底して教える必要を、いまさらながら痛感した一日だった」と記している(新潟日報、20120829)。

マナー(manner)は、ウェブ上の語源辞典によれば、古いフランス語、maniere という"fashion, method, way"から来ているほか、「手に関すること」という意味を持つそうで、manus つまり、英語のmanual に通じる言葉でもあるという。ドイツ語ではManier という種類や特徴、やり方、だいたいこんな感じの意味らしい。

投稿主がこの意味に同意してくれるならば、マナーは決して一様ではなく、時代や地域によってもさまざま、個人間の閾値の違いも大きいだろうことがわかる。関西風に言えば「気にしい」かそうでないかで、反応が変わってくるのだ。

だから、自分のマナーを他者に当然のように押しつけるのは慎重に。研究授業という「つまらない時間」、もっと言うなら「教員につきあってあげる時間」(失礼(^^;))を過ごしたあとの休み時間、ほんのひとときくらい、好きにさせてあげられないのだろうか。

何より、自分の価値基準が相手にも受け入れられることに、みじんの疑いも抱かないあなたの姿勢が、多様な価値が認められる民主社会におけるマナー違反である。「徹底して教える」など、いったい何様のつもりなのだろう。

こうした教員を養成した責任はどこに? 大学? いやいやそんな。勤務する学校? そうかも。自分の学び方の問題? まあ、そうやろね。だから、教員をいかに養成するかというテーマは、さほど重要ではないのよ。教員養成の修士レベル化など、20世紀的発想からまだ抜け出ていない。まったく脱力する。

大学生からは大人だから、子どもに対する教育方法(pedagogy)は通用せず。成人に対する教育方法(andragogy)の発想にもとづき考える必要があるのだ。くだんの中学校教員は、子ども扱いされたまま大人になったのかもしれない。
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by walk41 | 2012-08-31 10:34 | ことばのこと | Comments(0)

見とり

特に小学校で遣われる言葉。子どもを捉えるさまを指す。看取り、みとり、という場合もある模様。

「それじゃ、見とりは甘い」と言った感じで、若手教員を指導することもあるのだとか。

でも、甘くない見とりって? お手本を見せてなんていうたらあかんねやろうな。「予想される子どもの反応を100通り書いて来なさい」と指導された経験を持つ教員もいると聞いた。

見えにくい教育ー学習という活動を、いかに見ることがてきるのか。それは、そもそも客観的たりうるのか。

「見えるはず」という前提で議論することがいかに危ないか、に気づくことのできる能力こそ、獲得されるべきと思うのだけれど。
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by walk41 | 2012-08-30 20:37 | ことばのこと | Comments(0)

入れ替え言葉

日本と本日は、逆さにすると全く違う意味になるけれど、微妙な組み合わせもある。

理論と論理、どう違う?

理論は、神の観照とも言われる真理、正しいこと。これに対して、論理は理屈、人間が作り出せる説明の仕方。

学校教育は、人間の生み出した人工物だから、かなりの幅で操作されるもの。それが、真理、正しいと親和的であるはずかない。

だから、学校教育の議論は、真理を求めるのではなく、どんな論理があるのか、ありうるのかを吟味することこそ、生産的である。

なのに、なぜか「こうすれば上手くできる」と、真理を会得したかのような講義が大学で行われているとも漏れ聞く。あんたは神さんか。

もしそうならば、大いなる勘違い、間違いをおかしていることに気づくべき、だが、その可能性はいかばかりだろうか。
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by walk41 | 2012-08-30 19:41 | ことばのこと | Comments(0)

当てっこ

他大学の大学院生との授業、ほぼ全員が現職教員だ。よりメタ的に問いながら、かつ具体的に振り返ってもらう。まずまず盛り上がったと思う。

自分の期待している答えを生徒に求め、暗に「当てっこ」をさせていませんか、と問うたあと、だいぶんと砕けてきた雰囲気の中で、一人の学生が呟いた。

「大学院でも当てっこしてるなあって感じる授業が、ありますよ」

ううむ。そりゃまずいよね。そう言われていることを知らない「裸の王様」の大学教員のことも含めて。

自戒したい。
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by walk41 | 2012-08-29 06:15 | ことばのこと | Comments(0)

こんなんやめよ

夏休み中の教職員への講習、8月が休みとは昔の大学の話ですね。

講習を振り返った受講者の感想に、次のような養護教諭からのものがあった。とりわけ教員の皆さんに読んでほしいと思う。

「このままの授業研究でよいのか、という先生の投げかけ、感動しました。本校でも従来通りのことをされています。そういうものかと思い、あまり疑問も抱きませんでした。研究授業の時間、担任がいなくなることで気の抜けた子どもたち、難しい自主課題を投げ出し、イライラしてやってくる子どもたち、ケンカが始まったりと、保健室は満員になります」

いかがだろう。

風通しの良い職場づくりとは、辛口も言い合うこと。はたして、学校はこれに耐えられるだろうか。
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by walk41 | 2012-08-28 07:06 | 学校教育のあれこれ | Comments(0)

ありがとう

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研究室合宿に参加した卒業生が、持ってきてくれたお土産。

東日本大震災後、ボランティアに何度も通う彼女が、南三陸町でふと見つけた地ビール。見えるでしょうか、Weizen と書いてありますね。ドイツ語で「小麦」を示し、小麦の割合が高い上面発酵のビールです。

昨年、ドイツを旅したときのことを覚えてくれていて、このビールを買ってきてくれたという次第。私がこのためにドイツに行くといっても過言ではないほどに、好きなビールです。

ありがとう。美味しくいただきました。
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by walk41 | 2012-08-26 22:26 | Comments(0)

風速

台風15号が奄美ほかに接近、警戒をと呼びかけるニュースが流れた。

さて質問。最大風速70メートルもあり得るとの報道だが、この70メートルはどれほどの時間に流れる風のことを指しているの? 答えは、毎秒、つまり1秒あたり。

ただし、世界を見渡せば、必ずしもこの単位で報道という訳ではない模様。たとえばドイツでは、風速を示す単位はkm/h、つまり、時速で報じている。たとえば,22km/h. とは、およそ6メートル/秒、という具合に換算しないと、日本にいる人間としてはわかりにくい。

これに対して、言わずもがな、自動車などの速度を示す場合は、km/h,時速 にすっかり馴染んでいるから、たとえば、16メートル/秒、とか言われても困るだろう。時速60km 弱のことなのだけれど。

同じように風速のことを聞いていても、聞き慣れた数値でなければ、ピンと来ないという不自由さ。報道機関には、ちゃんと単位をいれてほしいと思うな。

合わせて、とくにNHKには、元号だけの報道も止めてね。「昭和43年の甲子園の熱戦」って、いつのことですのん? とみんな思っているだろうから。
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by walk41 | 2012-08-26 20:37 | ことばのこと | Comments(0)

学校事務職のみなさんの「悲しいとき~」

間違いなくといってよいほど、自分の研修や講演は、2人組「いつもここから」の「悲しいとき~」の学校教職員版を、受講者と掛け合って終わることにしている。

学校事務職員への研修会。その終わりもいつも通り、このフレーズを連発して閉めた。そして、終わる直前に、みなさんのエピソードを紹介してくださいと話し、グループで言い合ってひとしきり盛り上がってもらった作品のいくつかが、次のようだ。

「電話で丁寧な応対をしていたのに、なめてんのか、と言われたとき」
「ダースとグロスの単位を間違えて、品物が納品されたとき」
「玄関掲示黒板を注文したつもりだったのに、移動黒板が納品されたとき」
「30分間も探していた書類が、目の前のファイルの下にあったとき」
「作りなおした書類の方を、シュレッダーにかけたとき」
「いくら説明をしても、1日7時間45分の年休計算ができない職員を見たとき」
「校長先生が、出退勤届けを書いてくれないとき」
「書類のひな形を渡したら、ひな形に押印して書類が提出されたとき」

いかがですか。学校事務職の方は「わかる。わかる」と思われることでしょうし、学校職員でも他の立場の方は「そうなんや」と初めて知ることがあるかもしれませんね。

こうして「風通しの良い」職場、多少は格好悪いことも出し合えるような職場が、職員の「こだわり」と「やりがい」を生むのではないか、と強く思っているのです。もちろん、笑う門には福来たる、困難だからこそ笑うことの意味も込めて。
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by walk41 | 2012-08-24 22:31 | 研修のこと | Comments(2)

ほほえましい

到着したのは大きな駅。少し古ぼけた感じがしなくもない、何本ものホームに繋がる渡り廊下になっている通路がある、昼下がり、まばらに人が行き交う。

そこにつたない歩きぶりながら走っていく、2歳から3歳とおぼしき男の子。それを追いかける母親らしき女性。母親の手を離れた隙に駆け出したのかな。

男の子が近くにあったエレベータのボタンを押す。立ち止まっている男の子のところに、まもなくかけつけた母親が子どもに一言、そして二人は来た道をゆっくりと戻っていった。

ほほえましいなあと思う。私に飛び込んできたとても「小さな社会」の出来事。一瞬のことではあったけれど、私は映画から切り取られたかのように、それを眺めていたのだった。
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by walk41 | 2012-08-24 00:08 | ことばのこと | Comments(0)



教育学の一分野、学校とその経営について考えます。
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