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by walk41
| 2024-02-27 08:28
| 学校教育のあれこれ
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【ソウル=藤田哲哉】韓国の総合病院で働く研修医らが20日、一斉に職場を離脱した。大学医学部の定員を増やす政府の方針に反発した。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は閣議で「国民の命と健康を人質にしてはならない」と職場復帰を訴えた。一部の医療現場では手術延期などの混乱が起きている。
韓国メディアによると、大学病院などには医師・研修医が約1万3000人いる。このうち約6400人が20日までに辞表を提出した。約1600人は実際に職場を離れたという。 政府は地方での医師不足に対応するため、医学部の定員を2025年度の入学から2000人増やし、約5000人にする方針を示した。35年までに医師を1万人増やすことを目標としている。 韓国の医師界は「医療の質が低下する。医師の数は十分だ。待遇改善を求める」などと強く反発している。人手不足から各地で手術のキャンセルなどが相次いでおり、診療拒絶や入院延期といった影響も出ているという。(日本経済新聞、20240220) ーーーーー 興味深い事案。3000人の医学部定員を5000人に増やすとは、現行の倍近い規模の増員である。こんな急激な量的拡大は、質的低下をもたらすというのが医師側の批判だ。 教員免許を持つとはこれを活用することを前提とするもの、この観念が強いところでは、教員不足は有資格者の不足を意味する。そこでは、いかに有資格者を輩出するかが課題とされるのだ。たとえば、ドイツでは、Quereinsteiger や Seiteneinsteiger といった「傍系参入」として、大学卒あるいは大学院修了ではあるけれど教職課程を経ていない人たちを募り、かれらを教員に養成する制度が運営されている。私たちの研究(榊原・清水「ドイツの教職に見られる傍系からの参入ー教職の専門性と教員資格の正統性ー」2022)の限り、これは日本でいう特別免許状制度などとは全く異なる、教職専門の学修と教育実習を経ることを必須とする教員養成である。 こうした「本格的な」有資格者の輩出に臨んでいない点でも、日本の教職像は大らかだ。つまり「開放制」は、大学での教員養成のあり方に留まらない。教職を「何でも屋さん」に位置づけることで葛藤する社会問題のクッションにする。ここには、日本の学校は「人格の完成を目指す」目標を掲げるすぐれて開放的なところだという社会的通念が投影されているのである。 #
by walk41
| 2024-02-22 07:31
| 学校教育のあれこれ
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アメリカの生理学者、Walter Cannon が1926年にラットを使った実験で提唱した理論。ストレスに関わる事態に際して取る自律神経の働きを指す。
ぼんやりとは知っていたつもりだったけれど、flight に飛行便のほか、 逃走の意味もあることを改めて確認したという、ちょっと恥ずかしい話。学校で教わっただろうにね。 日本語でも逃げることを、高飛びする、飛んだとも言うあたり、言語は違えど共通することもありです。面白いと思われませんか。
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by walk41
| 2024-02-18 09:32
| ことばのこと
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昨今の卒業式の主流とは言えないだろうが、「仰げば尊し」は長く歌い継がれてきた曲の一つである。
その三番、「今こそ別れめ」はどんな意味で歌われているだろうか。「境目」や「節目」のような「目」と捉えている人もいるかもしれないが、どうもそうではないようだ。 日本語に詳しい吉海直人氏によると、これは、「今こそ別れよう」の意味で、「こそーめ」という古典文法の係り結びだという(https://www.dwc.doshisha.ac.jp/research/faculty_column/2018-01-26-16-08)。このことは何となくわかっていたが、「思えばいととし」は、気がつけば何年も過ぎて、と間違って思っていた(正しくは、疾し、早くの意味)。 歌い継がれている曲でも、必ずしも正しく理解されていないことはままある。文部省唱歌の一つ、「夏はきぬ」(1896年)も一例だろう。「夏は来なかった」と解したら、正反対の意味になってしまう。 できることとわかることは別物であり、わかっていなかったらできない、というわけでもない。パーフォーマスとは何か、アチーブメントとは何か。学力論議の一角をなすテーマだろう。
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by walk41
| 2024-02-15 15:51
| 学校教育のあれこれ
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生徒指導に関する議論で、こんな主張があることを知った。その講師は「これからの生徒指導は、誰にもどこでも承認されるような生徒指導でなければならない。学校だけでなく、例えばAEONでも同じように指導できますか」と教員に尋ねるのだと。仰天した。
そんなもの成り立つはずがないやん。AEONで勤務校の生徒を見かけたって、学校外ならば赤の他人である。法的には明快であり、まさに誰にもどこでも承認されるものとして、教育ー被教育関係は成り立たない。どんな権限関係があるというのだろうか。 念のため、「成り立つ」と主張する人に尋ねてみよう。どこの誰か知らない子どもたちが、じゃれあっているのかいじめているのかという様子を見かけたとき、あなたは彼らの前にしゃしゃり出て、教師よろしく「生徒指導」するだろうか。そんなことできるはずがない。そもそも、彼らはあなたの生徒ではないし、ひょっとしたら、学校に所属しない生徒ではないかもしれない。たとえば、知らない子ども、かつ明らかに外国籍と思しき子どもに、どんな言葉かけをするつもりだろうか。 だから、生徒指導はあくまでも各学校、せいぜい同じ町中の教員と生徒の間でしから成り立たない、限定的な事象である。それなのに、生徒指導は自己育成能力を高めること云々などと概念の拡張を図ろうとするから、収拾がつかなくなる。そんなことは、教員のさらに学校の役割になりようがないではないか。 教職かつ公務員という、男女平等、優れて自国民優先、多くが安定的雇用という職場で生活している教員が、性差、言語、雇用などのマイノリティ差別と複雑な人間関係を原体験していないのに「よく頑張っているね」「その調子」と支持的であってもど言える筋合いではない。よくわかってもいないのに他者を褒めるなど、失礼千万である。そんなことができる、やっても構わないと思いがちなほどに、教師は傲慢な人間に分類されているのだろうか。 #
by walk41
| 2024-02-11 16:21
| 学校教育のあれこれ
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