なにが嫌だったのかが判明、そうだったのだ。
自分の授業に自信ありげで憚られるのだが、この数年経験しなかったことが最近あった。気になる受講者がいて、集中して講義できない。
「この授業が嫌なんかな」「それにしては、今日の発表者に質問してたしなあ」
そう学生に感じていた理由を、こちらのページを見て合点した。
曰く、
講義のルール
1. 基本は、他人への配慮、「教員や他の学生を無視しない」。テレビを見ているのではない。
…(後略)
http://melisande.cs.kyoto-wu.ac.jp/eguchi/memo/kougi.html(江口聡 氏のHPより)
なるほど、私が話しているときに、他の学生はすべてこちらを見て、ノートを取り、うなづくなどの様子を示しているのに、件の学生は発表者が配布した資料を眺めるに終始して、格好だけでも授業に参加している素振りを見せないことに、くたびれてしまったのだ。
普段から学生には「授業は出席ではなく、参加だ」と重ねて強調している。その意味を我ながら忘れていたのかもしれない。「授業に参加するとは、対人関係を学ぶことでもある」ことを。
それにしても、もういい年齢をした人間が(しかも現職教員である!)こんな基礎的なことを習得していないとは…。
一期一会にも通じるだろう。出会った相手に対して敬意を示すこと、自戒も込めてふりかえりたい。