問題: 「良い学校」に対しては、誰にご褒美をあげたらいいか。
1.学校に。
2.教職員それぞれに。
3.児童生徒それぞれに。
さて、みなさんの答えはどうだろうか。
1.を選んだ方は、「共同体あるいはチームとしての学校」という見方に、
2.を選んだ方は、「教職員版の成果主義/出来高払い」という見方に、
3.を選んだ方は、「児童生徒版の成果主義/出来高払い」という見方に、近いだろう。
正しい答えは、「良い」にもっとも貢献したところだと考えれば、
1.は、教職員と児童生徒の協働・共同・協同が、
2.は、教職員の個業が、
3.は、児童生徒の個業が、と考えれば成り立つ。
難しいのは、程度の違いはあっても、1、2,3に当てはまる部分がいずれも学校で見つかることだろう。
こう考えるだけでも、いま行われている大半の学校評価のやり方では成就感が得られず、また改善も進まないこと、さらには、学校評価と教員評価との関係がすっきりしない理由は明らかだ。
「学校評価は、授業や教室のリアルがない、がらんどう」、そして「教員評価は、査定のこと」と不評なのは、上記のような問題の解きほぐしと整序が不十分なままに、「説明責任」や「情報公開」に追われて「やっつけ仕事的に」実施されているからである。