大学入試問題にもあったこのお題、自分が答えるとすれは、どのように捉えて、また議論するかなと、以下に考えてみた。
1.コミュニケーションの類語には、コミューン(共同)やコミュニティ(共同体)、コモン(共通)といった言葉があるから、その目指すところは、共通理解や共感的状態だろう。
2.よって、コミュニケーションを通じて「わかりあう」中身には、認知的な部分と合わせて感情的な部分が含まれることが忘れられてはならない。
3.また、共同化が課題になるということは、裏を返せば、それぞれに理解と気持ちがあり、なかなかわかりあえないことが前提だから、まずは相手に対して、自分を表現したいと思えること、つぎに相手が自分に対しても同じように思えることが必要となる。
4.以上から、コミュニケーション力とは、ともすれば巷で語られがちな、自分の語彙や話し方の能力をいかに高めるかではおよそ終わらず、第一に、自分と相手の感情にいかに向き合うかが問われること、第二に、表現したい自分であるとともに、そうされたいと思われる自分であることが求められる。これらの点で、それを短期間で身につけるのは難しいと思われる。
5.さらに、表現できない、表現されるはずもない相手がいることも想像して、わからないことも止むをえないと考える態度も大事だろう。
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さて、こんな答案で合格できるだろうか。