学校・教職員の現在と近未来-榊原禎宏のブログ

卒業

日本では、義務教育でも法的に原級留置が可能だが、「伝家の宝刀」をめったには抜かないというのが実情だ。これが生まれる背景には、みんな一緒にという「共同体」的発想と合わせて、校長が認める「身内」による評価という方法が関わっているように思う。

ドイツの場合、主な教育修了資格を挙げれば、義務教育修了(Hauptschulabschluss,9年)、中等教育修了(Mittlere Reife,10年), 大学入学資格(Abitur,12ないし13年)になるが、いずれも州国家による資格試験になっていることが特徴だ。人口の3割程度を占める、義務教育修了のための試験について見ると、次のように公表されている。

Baden-Württemberg 州の場合、2011/2012年度

・9年生および学校をすでに離れた者[Schulfremde]向け

すべての試験に合格しなければならない。

ドイツ語、数学、英語の中央筆記試験および、選択にてドイツ語、数学、英語の口頭試験

英語のスピーキングテスト(Sprachprüfung)は、スピーキングに関するヨーロッパ共通枠に基づき、9年生の前期終了時に英語が外されていない限り、すべての生徒に課される。それは3つの部分からなり、1.独話、2.対話、3.仲介(Sprachmittlung、ドイツ語への言い換えなど)。

テーマ別プロジェクト試験

・修了試験日程(5月Mai, 6月Juni)

筆記試験
主日程
ドイツ語 09. Mai 2012
数学    15. Mai 2012
英語 22. Mai 2012
政治および経済教育(Schulfremde) 14. Juni 2012
特別の外国語/母語 12. Juni 2012

追試日程(Nachtermine)
ドイツ語 18. Juni 2012
数学 19. Juni 2012
英語   20. Juni 2012
政治および経済教育 (Schulfremde) 21. Juni 2012
特別の外国語/母語          25. Juni 2012
------------
もっとちゃんと調べなければいけないけれど、まずは以上にて。1日の試験は1科目のみ。それが数週間にわたって行われることがわかる。なお、試験に関する規定は州の学校教育法にも関わるので、州議会の決定によって改訂される。

こうした試験のほか、学校での「内申書」もきっと影響するのだろうけれど、州として卒業資格の認定が行われていることは確認できるだろう。日本に住む私たちにとっては、どちらのやり方がどう望ましいと考えるだろうか。
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by walk41 | 2012-03-02 09:43 | ドイツのこと | Comments(0)
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教育学の一分野、学校とその経営について考えます。
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