学校・教職員の現在と近未来 Gegenwart und nähere Zukunft der Schule und Schulmitglieder

「東大話法」

記事「東大話法のトリック」(毎日新聞、2012.4.3)を読んだ。

『複雑さを生きる』(岩波書店、2006)などで知られる安富歩さんが、東京大学の教授やOBらが同じパターンで原発を語ることに気づき、これを東大話法と称して批判した本『原発危機と「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語―』 (明石書店、2012)を紹介したものだ。

この本は読んでいないが、記事に紹介された20の「規則」からいくつか取り上げてみる。

1.自分の信念ではなく、自分の立場に合わせた思考を採用する。

5.どんなにいいかげんでつじつまが合わないことでも自信満々で話す。

9.「誤解を恐れずに言えば」と言って、うそをつく。

11.相手の知識が自分より低いと見たら、なりふり構わず、自信満々で難しそうな概念を持ち出す。


無理に20にしようとしたせいか似たような内容も多いが、私なりに要約すれば、

知らないうちに非論理的になっている点で思慮が浅く、知っていて非論理的な点で不誠実である、という辺りかな。

こうした衒学的な輩はもちろん原発関係者に限らない。

「真の教育改革に至るであろう」⇒自分が「真」を知っているという立場をとる。あんたは神さんか!

「これが学校改善というものということができるのではなかろうか」⇒くどくてわかりにくい。「これが学校改善だろう」で十分やん。

「中教審答申に示されるように、知識基盤社会への展望が問われる」⇒すぐ権威に寄りかかる。自分で考えたくないのか、考える習慣が足りないのか。

学生諸君、こんな授業をしている教授がいれば、批判することが君たちの役割。もっともそのためには、そのトリックを見抜く「学力」が必要で、それには「受験学力」だけでは足らんことに、まず気づかなあかんけどね。
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by walk41 | 2012-04-05 11:40 | ことばのこと | Comments(0)
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