学校・教職員の現在と近未来 Gegenwart und nähere Zukunft der Schule und ihrer Mitglieder

暴走する数値目標

ある地域の学校教育報告書を見た。「全国学力状況調査」と同様の「県調査」を踏まえた今後の数値目標が挙げられている。

「将来の夢や希望をもっていますか」に対して、肯定的な回答をする児童・生徒の割合の数値目標は、全国調査において今年度の結果から毎年1.5%アップして、3年後には90%に。「家で学校の授業の復習をしていますか」には同じく、毎年10%アップして3年後に60%を目指すらしい。

ここで愚痴っていても仕方ないのだろうけれど、こうした形だけ整えだけで、中味のなあんもないようなことにエネルギーを割くのはもう止めませんか。本当に。

子どもは毎年、3分の1、少なくとも6分の1、入れ替わるから同じ子どもが答える調査ではないし、また、そう答えたとしても、実際のことはわからない(「将来の夢や目標を持っている」とはどういうことなのか、おそらく、子ども本人にもわからないだろうし)。くわえて、この値をなぜ1.5%とか10%ずつ挙げるのか、さらにそのための手立ては何なのか、さっぱりわからない。数年後、この結果にならなかったら、どう反省、評価するのかしらん。

わからないづくしのことなのに、わかったかのように記してしまう。実に恐いことことだ。

私などからすれば、同じ質問項目なのに、全国と県の調査で大きく結果が違っていること、「将来の夢や目標をもっている」(中学校2年生、全国調査:67.8%、県調査:83.8%)ことに興味がわくなあ。同じ生徒達にたずねて、16.0%も肯定的な回答が違うことをどう捉えればよいのか。調査した日のお天気が違っていたのか、直前に何か印象づけられることがあったのか、そもそも、こうした意識調査など、ほとんど意味がないということなのか。

なにしろ、先の項目についての数値目標が、全国調査では3年後に80.0%が掲げられているのに、値の高かった県調査での目標はなんと95.0%(!?)。目標を立てる人の段階ですでに、どうだっていい、ということなんやね。これって、なあなあを放置している、あるいは、放置していることに気づかずにさえいる、教員の学力問題?
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by walk41 | 2012-05-13 09:45 | 学校教育のあれこれ | Comments(0)
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