人気ブログランキング |

学校・教職員の現在と近未来 Gegenwart und nähere Zukunft der Schule und ihrer Mitglieder

日本的なもの?

はじめにお断りを。この週末から10日間ほどドイツに出かけますので、拙blogはお休みとします。いつも読んで下さっているみなさま、どうぞご了解ください。

さて、先方では友人や知人にも会うので、ちょっとしたお土産をと思い探すのですが、いわゆる日本的なものって、なかなか見つかりませんね。数日前、浮世絵をモチーフにしたカレンダーを買いましたが、この類の和柄というのでしょうか、売られているものはこれと違ってもっぱら洋物です。

そこで改めて気づいたのですが、日本的ってどんなもの? 日本に住んでいるから「日本的」なものに囲まれている訳では必ずしもないように思います。朝はパンとコーヒー、洋服を着て洋楽を聴きながら通勤、昼はスパゲティ、夜はビールとワイン、どこが日本的なのかしらん。

それとも、これらの一方で、ご飯と味噌汁、丼もの、サンマの塩焼きと酒も楽しむという「幅広さ」が日本的ということかな。先日の2020年東京でのオリンピアード開催が決まったことに、大都市でお祭り騒ぎが起こらないことを「日本的」と報じた外国レポーターもいました。これも一つの日本論かもしれませんね。

そういえば、古典的な世界(茶道や華道、懐石や書道といった)と超現代的な世界(コンピュータやアニメ、ハイテク機器など)が共存していることを日本的と評した外国の人がいたけれど、そういう見方もおもしろいと思います。

では、たとえばドイツ的なものってどんなもの? 気の早い人は早くも「どんなお土産がいいですか」と尋ねるのですが、ドイツ的って、ソーセージやジャガイモ、ビール、あるいは民族衣装を着た人形、メルセデスやベンツといったクルマ、辺りでしょうか。でも、ドイツではイタリア、トルコ、ギリシャの料理も普通にあるし、ドイツ車だけに乗っている訳でもないし、ビールを飲まない人(そういう人はまずワイン)もいっぱいいるしなあ。ドイツの友人に「日本でドイツのイメージは、メルヘンの国」と言ったら苦笑してたっけ。

となると、私たちは「ドイツ的」なものがあるはずだと彼の地を訪れ、「日本的」なものとの違いを確かめることで、ある種の満足を得ているのかもしれませんね。主観的な見方が先にあり、行った先でそうしたものを「発見」し、「やっぱり、ドイツやなあ」と理解を深める、こんな構図も描けるでしょう。かくも、客観的に見るというのは、そう簡単なことではないなあ、と強く思わされるのです。
by walk41 | 2013-09-11 12:04 | ことばのこと | Comments(0)
<< ベンチ 教員と関わりのない時間 >>



榊原禎宏のブログ(Yoshihiro Sakakibara Blog) 教育学の一分野、学校とその経営について考えます(um die Schule und ihre Verwaltung und Management)
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
最新のコメント
メモ帳
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧