学校・教職員の現在と近未来 Gegenwart und nähere Zukunft der Schule und ihrer Mitglieder

後手後手

やるべきことがわかっているのに、どうして後手後手に回し、結局は直前になって、慌てふためくというように時間とつきあうのかなあ、と思わされる人がいる。

内容にもよるだろうが、たとえば、すでにわかっている2ヶ月前から準備すればおおよそ間に合うようなことを、理由はともかくも、放っておいて、2週間ほど前になって間に合わないと気づき、他者に担当を替わってもらうようなことになる。さらには、替わってもらった日にも間に合わせることができず、結局はすっぽかしてしまう。最悪である。

信用はなくなり、アテにされなくなる。とても残念な循環だと思う。神経経済学には時間割引率という考え方があるそうだ。これを単純化すれば、せっかちな人はこれが高く、我慢強い人はこれが低いので、後者ほど待つことができる、あるいは、長期的視点で考えられる、という仮説を導くことができる。たとえば、夏休みの宿題をぎりぎりまでやらない人は、時間割引率が高いために、今すぐやりたいこと、やれることをやってしまい、気がついたら、何もしないで8月下旬になっているという見方だ。いま食べたいからと過食したり、いま欲しいからと借金したりするのも、この率が高いゆえという主張も成り立つかもしれない。

教育されることに耐える、学習を長期的に考えるというのも、これに当てはまるだろう。勉強したからといってすぐに役に立つことはまずない。むしろ、何のためにやるかわからないことの方が多いだろう。それはそれで問題でもあるが、アテのないことにも耐える力があるか、少しずつ継続してことに臨む力があるか、という形式陶冶の観点からは、大切なことを含んでもいるだろう。ましてや、教育という事象に学問的に臨む学生や研究者においてはなおさらである。自省を込めて思う。予めわかっていることはなるべく早くとりかかること、できるだけ間に合わせること、できなかったときの弁解が可能なくらいには励むこと、と。
by walk41 | 2013-09-25 18:50 | Comments(0)
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