学校・教職員の現在と近未来 Gegenwart und nähere Zukunft der Schule und ihrer Mitglieder

かくも「やらせ」なのだから

教員研修で訪れた先にて、指導主事と話をする。

いつものように、義務教育学校での校内研修っておかしくないですか、と話を振ると、こんなことがありました、とエピソードを紹介してくれた。

研究授業が終わった次の瞬間、子どもたちが立ち上がって、「先生、いま頑張ったから、次の時間は体育だよね」「今日は宿題ないよね」と口々に喋り始めたとのこと。教室にはまだ参観者がたくさん残っていたところで、授業をした教員は恥ずかしさのあまり、顔を真っ赤にしていたという。

さもありなん。皆んな我慢して、頑張って授業に付き合ってたんやからね。これがまあ普通の姿とちゃうのん?なのに、「子どもたちの学びがよく見える授業だった」「生き生きした子どもの様子に感心した」とか、どれだけ想像力のたくましい、思い込みの強いことだろうか。だから、こんな見世物みたいなことに膨大な労力を割くのを止めよって、私はずっと言うてるんやけど。

くわえて、だからこそ、学校教育の研究とは「事実」をあきらかにするというよりも、「どのように事実として語られているか」に注目する意味がある。「研究」とされているものを対象にするメタ研究が有効と考えられるのだ。
by walk41 | 2013-10-07 13:13 | 学校教育のあれこれ | Comments(1)
Commented by Koji at 2013-10-25 15:58 x
はい、おっしゃるとおりです。
校内研の授業とは、そのようなものが多いです。
私も若ころ、何かをえさに研究授業をやりました。
みんなみんながそうではないだろうけれども、けっこうそういうこと多くの方やっていますね。

子どもの姿で指導プランの妥当性が評価されるのだけれども、その子どもの姿がもはやつくり出すことができる、といってもあながち間違っていないのかも知れません。
ただし、そのようなことができる子どもたちの集団としての学級って、かなり管理・経営が行き届いている学級であることは、経験上言えます。

つまりは、教師が統率力があって、継続的に子どもたちと向き合っていれば、どんなことだってやってのけられる、ともいえるのです。
しかし、このような学級経営をできずに苦しんでいる、担任は山ほどいる。授業どころじゃない学級も全国には同じです。
校内研究が学校課題を解決するための大きな役割があるとよく言われるけど、授業ができる前提にある学級経営ができないということの方が、学校として致命的なはずなのに、そこはスルーして、教科研究に走る。


校内研ネタは大好きです。またお願いします。

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